スタッフYのこども映画教室日記


今回の特別講師は諏訪敦彦監督。即興で知られる監督の事ですから、今回もまた新たな発見や驚きがあるんだろうな!と始まる前から期待大!!

そして諏訪監督のこども達へのレクチャーが始まりました。

それがキアロスタミ監督の『友だちのうちはどこ?』を例に、「こわ〜い先生から明日までにしてこなきゃいけない宿題が出されてあるんだけど、家に着くと鞄の中に友達のノートも一緒に入ってる。このノートがないと友達は宿題ができない。さあ、どうする?」とこども達に問うのです。

こども1 「友達にノートを届ける!」
こども2 「電話する!」

諏訪監督 「友達の家もわからない、電話番号もわからなかったらどうする?」

こども3 「わかる人に聞く!」
こども4 「見なかった事にする!」
こども5 「友達の分も宿題をする!」

といろんな答えが出てきます。そこで

諏訪監督 「でも、それだと映画にならないんだよね。すぐ終わっちゃう。映画って言うのは神様がいたずらするから面白くなり、映画になるんだよ」

目からウロコの発言です。その通りなんだけど、すっごくわかりやすい説明で、心に突き刺さりました。こども達はどう受け取ったのかな?

それから脚本作りに…

その後…こども達が帰ったあとの反省会で諏訪監督が「脚本作りをみて思ったけど、こども達はその人の立場にたって物事を考えたり、感じたりしないんだよね。彼らは神様なんだよ」これまた心に突き刺さりました。

まさしくそうです。こども達は無邪気で、ストレートで残酷。人の気持ちを思いやるなんてことはできない。自分の思う事をそのまま表現する。それは大人達が忘れてしまった、怖いもの知らずの純粋さと情熱かもしれない。

こども達のパワーは凄まじく、大人達を驚かせ、圧倒する。初日からこんなに衝撃を受けていたら、この後の撮影はどうなるんだろう!!益々楽しみ♪

…つづく

(スタッフY)