参加してくれた子供のお母様からのお手紙
参加してくれた子供のお母様からメールをいただきました。
ご本人に了解をいただき、ここに掲載させていただきます。
先日はとてもとても楽しかったです。
ありがとうございました。
子供達も大満足で、お友達と、また映画作ろうねともりあがっておりました。
映画作りは、集団で、葛藤しつつみんなで作り上げられる、こどもの成長にとって貴重な体験だとおもいます。
一見平坦な子供達の作品は、見返してみると、あのときの子供達のいろんな感情が結集した大事なものだったなあ、と再確認しました。
親だったら、だめ、早く!となんでもカットしてしまうようなこどもの「つぶやき」をとっても大事にひろいあげてつくってくださっていたのだと、メーキングをみて感動しました。たいへんなご苦労だったろうなあ、と。ほんとうにありがとうございます。
映画作りの前後数週間の子供達の集中ぶり、親からすると、見てられないくらい恥ずかしくもあったりするのです(萩生田監督のとき、長女がバイオリンをもちだして、ラードーラードド、と曲作りをはじめて、これを使うといいだしたときは、家で大反対してました)が、先日あの自信たっぷりの過去を自分で目の当たりにしてはずかしがっている彼女をみて、ヤツも成長したな、と妙に納得しました。
最近、人間の原点が取り戻せる、とスローフード、スローライフがはやっていますが、
現代社会においては、よほどがんばってスローライフをしないと、息抜き程度にしか
体験できないのではと思います。そんな社会にあって、子供達も余裕がなくなったような表情をしている子が多いようにおもいます。
一見、普通。頭もよく、コミュニケーションも大人となら上手。喜怒哀楽のうち、楽、と怒ならだせる、しかし、喜、哀、もっと複雑な感情をそれなりにだせない子どもが多いようにおもいます。
多くの子どもが人格形成のコアな部分、健全な感動、悩みなどを体験していないように思います。これらは、とてもめんどくさいものですが、私は子どものうちにたくさん経験しておいたほうがいいと思っています。
子どもって、本来、メンドくさくて、理不尽で、余計なことしいです。それにきちんとむきあってつきあってくれる大人がいないのです。先生や親も。だからこそ「疑われずにカシコく育っていく子ども達」が増えていて、本当にかわいそうです。
そんな子どもを取り巻く社会にあって、この映画教室は感動、悩み、喜び、葛藤ときちんとむきあって体感させてくれる、しかも、集団でものづくりさせてくれる、貴重なコミュニティーだとおもいます。
難しい社会の難しい子供達に向き合ってくださる監督たち、スタッフの方々には、本当にありがたいとおもっております。
やはり、年3日は少ない。なんて贅沢なのですが。
14日の会に参加した主人にちょっときいたら、仙台にとてもたのしい塾があるとか。
母親としても、そんな魅力的な塾、金沢で金森先生、ひらいてくれたらなあ、と思いました。
長々とすみません。
この度は、本当にありがとうございました。