「今日の晩は、人生の中で一番楽しかった!」

また、お子さんを3年間、通わせてくださったお母様から素敵なメールをいただきました。この姉妹は映画教室のあと、自発的にコマどりアニメーションを作ったり、映画教室の友達と傑作を作ってきてくれました。




夢のような2日間をありがとうございました!
まだ余韻に浸っております。

思ってもみなかった監督との再会に、子供たちはこの日を心待ちにしていました。
当日の作品上映では、幼児に近かった頃の自分との再会もあり
「あんなに小さかってんね〜」としみじみと言っていました。
(まだ3年前なんですけどね。)
これでスイッチが入り、ブワ〜ッと3回分の映画教室の事が脳内再生されたようです。

自分たちだけで作った作品「セサミパンおそるべし」を上映してもらい、その上思いもよらない賛辞を監督諸氏からいただいてどんなに嬉しかったことでしょう。
一生忘れられないプレゼントになりました。
成長過程でなにかあっても「この事」がある以上、大丈夫だと思います。

レセプションでは大人に混じって、酒でも飲んだか?というくらいの盛り上がり。
監督が会場に姿を見せるなり、「カントク〜!ここ!ここ!ここに座って〜♪」。
・・・・・大人にはできませんね。
監督とお話したいと思っていらっしゃる方をさしおいて、
子供達が独占してしまったようで申し訳ありませんでした。
後で聞いたところによると、萩生田監督にオムライスを取ってこさせていた!とか、
初対面の中江監督との沖縄の楽しいお話や、諏訪監督が実はマリンバの名手だった!とか秘話満載でした。

それから、長女の「不思議な筒」にみなさんから過分な拍手をいただいて、ものすごくビックリしたそうです。
そして諏訪監督からもこっそり「よかったよ」と言っていただけて、
作ってよかった〜と喜んでいました。
「今日の晩は、人生の中で一番楽しかった!」←次女弁
「これから先、いろんな同窓会はあるだろうけど、
こんなに楽しい同窓会はもう無いと思う」←長女弁

あんまり楽しくて、二日目はお話ばかりだから行かないと
当初は言っていた子供たちですが、「行かんならんやろう」と朝から参戦。

川崎市の取り組み。
子供に感想をきくと「ぜって〜、嫌や。クラスの子と映画つくるなんて考えられん」
だそうです。ん〜。なんかわかるような気もします。
子供にとって映画製作は「遊び」なんでしょうね。
学校の授業でとなると、起承転結のストーリーを求められるだろうし、テーマなんかもないとだめでしょうし、成績のいい子が中心になったりで、本来の映画作りの楽しさが伝わらなかったりするのかな。
「教育のための映画作り」と、「映画作りで子供が育った」。
言葉の入れ替えだけじゃなくものすごい違いがあると思うのです。
しかし、広岡さんの映画作りの素晴らしさを小学生に伝えたいという情熱には頭が下がります。

余談ですが。娘たちは映画を観た翌日は、興奮して担任に話しに行くのですが、4年間の担任のなかに、映画館に一度も行ったことが無いってのがいて、親子してびっくりしたことがあります。
年に1〜2度、子供映画行くのが大多数で、映画好きの教師には
いまだ出会っていません。教育すべきは教師から・・・・ですかね。

アトリエ自遊楽校!
娘も私も、通っていた保育園を思い出しました。
「あ〜、やった、やった、こういうこと。」、娘とニヤリです。
大人の都合は二の次で、子供の成長を何よりも一番に考えている所に、身をおける子供って幸せですね。

子供を尊重して、大人は見守ることに徹する。
でも野放しではなく、子供に悟られないよう、よりよい方向へのヒントはあたえる。そういう中だから、子供は自分を開放して、本来の力を発揮するのかなと思います。
これは映画教室に子供を預けて知ったことです。
そして、自分を信じて任せてくれる本気の大人(監督、スタッフ)がいる。また、その中に憧れる大人のモデルがあったりする。
そんな大人達に早くから出会える映画教室、素晴らしいです。

「パンのひみつ」の二日目のカメラを担当していた次女は、是枝監督のおほめの言葉が自信となり、その後の映画教室では率先してカメラをやっているようです。
我が家のホームビデオや写真も彼女が担当しています。

長女は「不思議な筒」で表彰されたことや、諏訪監督のもと主役をやりきったことが大きな自信になり、これまでの「ど〜せ私は・・・」という後ろ向きの姿勢がなくなりました。4年生になってからの成長は目をみはるものがあります。

「自分に自信を持つ」って素晴らしいですね。
この「自信」はこれからの彼女達の成長過程で、大きなささえになっていくと思います。

映画って観て楽しむだけでなく、はかりしれない凄い力を持っているのだと思い知らされた実りの多い二日間でした。
監督、講師の皆さま、シネモンド・スタッフの皆さま、ありがとうございました!